Takusa Ito
不条理、ブラックユーモア、ホラーなど、作家性の高いシナリオと独自の映像センスが光るイトウタクサ。みんつくとしては3作目の新作となる「CONNECT BOX」を発表。今回も独自の映像世界を魅せてくれた。インディーズ映画界期待の新星である。
作品のすべては企画準備の質で決まる
A:メンバーが増えて、それぞれの知見にお互いが触れられるいい環境になってきているように思います。仲間がここで得たものを外で発揮し、外で培ったものをまたみんつくの制作にも活かしてくれることが理想です。
A:作劇から編集まで、映画の映像文法とはまったく違うので苦労しました。映画制作の実験として作るのか、バズらせて数字を狙うのか……。企画中も撮影中も編集中も葛藤しながらやってました。ただ高頻度でメンバーと作っていく中でさまざまなリレーションが生まれて、みんつくの土台となった期間だと思います。
A:プリプロを詰めて詰めて詰める必要がある。作品のすべては企画準備の質で決まるんだと実感しました。
A:まったくありません。その時面白がっているもの、その時思い付いたものを撮っています。似たような世界観になっているのは、力量不足です。強いて言えば、こだわってはないですがシリアスな作品を志している気がします。
A:「マンガ喫茶や個室ビデオのような空間で、VR体験を提供する店舗」というアイディアが以前からありました。今回VRを映像化する余裕はなかったのでこの形に落ち着きました。AIというモチーフはあまり扱いたくなかったのですが、電話機やルックなどでなんとかアナログ感を出して、いかにもな最新技術っぽさを抑えています。
A:どれだけ要素を詰め込むかは悩みました。出したいモチーフや話の展開はいくらでも追加したくなるので、短い尺の中でくどくならないように引き算を頑張りました。
A:覚悟です。本当に撮るのか? 何を撮るのか? いいものが撮れるのか? 撮る意味はあるのか? 覚悟が要りました。
A:狭い空間でのカメラワークですね。基本的にはカメラが自由に動ける広い場所で撮りたいです。使える期間内で、かつ予算内で見つけたロケーションだったので、いかに機転を利かせるのかが問われました。
A:じっくり企画を練ったものを作りたいですね。企画がもっとも重要だと考えています。みんつくメンバーのそれぞれがアップデートして、たまに制作で交差できれば幸いです。
A:みんつくを通して巡り逢えたことに感謝します。上映作品を是非楽しんで、感想を教えてください。